どーもどーも、モチです!
この記事を読んでいる方は、
・ヨシタケシンスケの絵本が好きだけど、どの年齢に向けて読んだらいいか分からない
・読み聞かせで読みたいけど、どれが良いかわからない
といった悩みを感じていると思います。
そこで今回は、現役保育士のモチが「年齢別にオススメするヨシタケシンスケさんの絵本」を紹介していきたいと思います。
読んだ時の子どもたちの反応や個人的に感じたことも併せて記述していくので、良かったら読んでみてください!
この記事を読んで分かること
・年齢別にオススメするヨシタケシンスケさんの絵本
・全体向け?個人向け?
ヨシタケシンスケって誰?
まずヨシタケシンスケさんについて、少しだけ説明させてください。
知ってるよ~という方は、飛ばしていただいて大丈夫です!
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第8回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。『りゆうがあります』で第8回MOE絵本屋さん大賞第1位、『もうぬげない』で第9回MOE絵本屋さん大賞第1位、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。『このあと どうしちゃおう』で第51回新風賞を受けるなど数々の賞を受賞し、注目を集める。近著に『あるかしら書店』『ヨチヨチ父』『おしっこちょっぴりもれたろう』『思わず考えちゃう』『もしものせかい』等がある。2児の父。
引用:新潮社
どんな絵本があるの?
育児をしているということもあり、日常の1コマを切り取って題材としていることが多いです。
そのため、「あるあるだよね」と共感できたり「うちの子だけじゃないんだ」と安心できたりする内容が多いです。
そんな「あるある」が「そんな視点から?!」と思いもよらない角度から広がっています。そのため、クスっと笑えたり、「なるほど」と考えさせられる内容が多いです。
哲学的な内容の絵本もあり、特に年長から小学生向きの絵本が多いです。
また、様々な箇所に文章が配置されているため、全体での読み聞かせが難しい絵本もあります。
現役保育士がオススメする年齢、場面別にオススメな絵本
保育士の皆さん、お待たせしました!
ここからはざっくりとしたあらすじと、年齢・場面別にオススメしていきます!
2歳~年少(3、4歳)
全体で読むなら
こねてのばして
こちらは、読み聞かせ向きという発想のもと、執筆された絵本です。
調理帽子を被った男の子が、パン生地のような、お餅のような「なにか」をこねてのばしていく…
親子で読むと、スキンシップをとらずにはいられない1冊です。
私は小麦粉粘土を活動で行う前に、「こねてのばして」を読みました。
すると、活動が予想以上に盛り上がる!絵本から刺激を受けて、面白い発想が次々出てきました!
もうぬげない
いつもお母さんのされるがまま。そんな状況に不満を抱いている男の子。
「1人でできる!」と張り切って服を脱ぎますが、頭が詰まってしまいます。絶望的な状況に思えますが、「このままでも生きていけるのでは?」と試行錯誤していく内容が面白い1冊。
なんでも自分でやってみたい年齢だからこそ、子どもも大人も共感できるのではないでしょうか?
これを読むと、お腹が出ている状況に子どもたちは大爆笑です(笑)
また、着替えのタイミングで「もうぬげないごっこ」がはじまります…
状況によっては「時間が無いのに~💦」と感じてしまいますが、遊びに発展できるほど理解力がついている証拠だ!とポジティブに考えるようにしています。
個別で読むなら
これから紹介する2冊は、絵本のサイズが小さめです。また、漫画のように1ページの中で視線を移していく内容になっているため、個別で読む事をオススメします。
あきらがあけてあげるから
チョコを食べたいけど、袋が開けられない…それは今小さいからで、大きくなったらいろんなものを開けられる!
夢と希望がたっぷり詰まった1冊です。
2歳ごろからイメージしたとおりに体を動かせるようになり、「ジブンで!」の時期が訪れます。そんな時期だからこそ、読んでほしい!
わたしのわごむはわたさない
女の子が見つけた、何の変哲もない輪ゴム。女の子にとって、大切な宝物となります。
「ジブンだけのもの」という喜びや感動が微笑ましく感じる一冊です。
2歳から3歳ごろから「自分のもの」と「友だちのもの」の区別がつくようになります。また、年少ぐらいから「物を大切にする」という感覚が分かってきます。
そのため、この歳の時期に読むのにピッタリだと思います!
年中(4、5歳)
全体で読むなら
このあとどうしちゃおう
おじいちゃんが亡くなってから見つけた、1冊のノート。そこには死後の世界や、亡くなってからやりたいことについて書かれていました。
一見すると悲しい内容に感じますが、読み終えると「このあとどう生きるか」を考えさせてくれる1冊です。
4歳ごろから「生と死」について感心が出てきます。大人も、このテーマについて教えるのは少し難しいですよね。そんな時はこの絵本の出番!
「死」から「生」を考えられたり、身近な人(祖父母やペット)の行く先について、明るく考えられると思います。
つまんないつまんない
なにもすることがなく、お母さんに「つまんない」と言う男の子。お母さんは「自分でなんとかして!」と言います。
つまんないってなんだろう?に着目して、思考を巡らせる男の子。面白いとの関係性まで考察を広げる姿に、クスっと笑えつつ知的好奇心をくすぐられる内容になっています。
普段子どもたちが何気なく発している「つまんない」という言葉。保育者としては「室内環境の設定が上手くできてなくて、遊び込める環境ではなかったか…」と悔しくなります。ですがこの本を読むことで、子どもたちは改めて「つまんない」について考えるきっかけになります。
ちなみに、私は手書きの文章は必要だと感じた部分のみ読んでいます。
また、どこを読んでいるか分かりやすくするために、「ここだよ~」とさりげなく指をさしています。
※あくまで場所を示す程度です!ずっと指を置いておくと絵本の世界を邪魔してしまうかも…
個別で読むなら
今から紹介する2冊は、ファンタジーと現実を行ったり来たりできる年齢だからこそ、もっと楽しめる物になっています。
また、全体で読むには絵の数の多さや文字の配置により、個別向きをオススメします。
りんごかもしれない
家に帰ってきた男の子が見つけたのは、机の上に置かれた1つのリンゴ。「これは本当にリンゴなのだろうか…?」という疑問から妄想が膨らんでいく、ユーモラスな1冊。
現在異年齢保育をしている園に勤めているのですが、年中さんの食いつきが良かった1冊です。
学年で保育する園に勤めていた時は、絵本コーナーに定期的に入れると、順番待ちになるほど人気でした!
ねぐせのしくみ
朝起きたら必ずついている、頭の寝ぐせ。実は寝ているときにあんなことや、こんなことが起こっていて…
「どう寝たらそんな寝ぐせになるの?」と聞きたくなるくらい、子どもの寝ぐせってすごいですよね。私は芸術作品と言ってもいいレベルだと思っています。そんな寝ぐせにスポットを当てたこの1冊。
この年齢の女の子たちは、とくに自分の身なりを気にしていますよね!
そんな時期だからこそ、ぜひ読んでいただきたいです。
こちらはほとんどが絵ですので、保育者が読まなくとも楽しめますよ!
年長(5、6歳)
全体で読むなら
ころべばいいのに
私には嫌いな人が何人かいます。そんな人たちはみんな石につまずいて、転んでしまえばいいのに…
様々な感情を経験して、困難を乗り越えてきた学年だからこそ楽しめる1冊だと思います。
正直なところ、みんな仲良くなんて無理だと思って保育しています。
そして苦手な相手とは、極力関わらなくていいと思っています。で
すが、そんな相手と関わらなくてはならないタイミングが、いつかはやってきます。
その時への備えと言ってはなんですが、どう苦手な人と付き合っていくか、どう自分の気持ちを処理するか、そのヒントを貰える絵本だと思っています。
姪が読んだときは「頭の中で嫌いな人に意地悪するのって、私だけじゃないんだね」とホッとしていました。
あるかしら書店
町の一角にある本屋さん。ここには様々な本が置いてあります。お客さんの要望にピッタリ合った本を店主さんが持ってきてくれます。
本当にこんな本があったらいいのに!と思うほど、ユニークな本が次々と出てくる1冊。
ヨシタケシンスケさんならではの発想力が光っています。
これを子どもたちに読んだ後、「みんなならどんな本が欲しい?」「どんな本を作りたい?」と聞くと、これまた子どもたち1人ひとりの個性が光る回答が返ってきます。
「こんな本が欲しい」と本図鑑を作ってきてくれた子もいました!
個別で読むなら
今から紹介する2冊は、全体で読むには絵の数の多さや文字の配置により、個別向きをオススメします。
それしかないわけないでしょう
ある日、お父さんの言っていた天気が外れ、学校から帰ってきたお兄ちゃんから「未来は大変だ」と聞いた女の子。おばあちゃんに相談すると「そんなことないわよ!」と明るい返事が返ってきます。その一言から未来について考え始め…
大人になるとどうしても正解を求めてしまいますが、世の中には正解が複数あるものってありますよね。
虹の色とか、好きの基準とか、どこからが浮気かとか。
子どもたちの中にも「正解」に縛られている子がいます。そんな子たちに、選択肢は複数あっていい!と多様性のある考え方を示してくれています。
みえるとかみえないとか
宇宙飛行士がある星で出会ったのは、前にも後ろにも目がある宇宙人。地球人と同じように前しか見えない宇宙人もいれば、全盲の宇宙人もいて…
1人ひとりが違っている、そんな当たり前のことを改めて感じさせてくれる、この1冊。
障がいというものを、少し違った視点で描かれています。
この学年になってくると、自分と他人の違いをしっかり認識することができます。また、「あの子はみんなと違う」ということも。
そんな年頃の子たちだからこそ、この絵本を通して「みんな違ってみんな良い」を感じてもらえると思います。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ヨシタケシンスケさんの絵本は考えさせられるものが多いですよね。
だからこそ、子どもたちに読んでほしいし、大人も一緒に考えてみてほしいと思っています。
私も実際に、時間を持て余してしまっている子と一緒に読んで、続きを考えたり「君ならどうする?」と話をしたりしています。
気になる絵本があったら、ぜひチェックしてみてくださいね♪
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